プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)

プロジェクトマネジメントオフィスとは

プロジェクトマネジメントオフィス(以下PMO)は、組織内における個々のプロジェクトマネジメントの支援を横断的に行う部門や構造システムのこと。

PMIが発行しているPMBOKによると、PMOの責任とは、プロジェクトマネジメントを支援したり、または直接マネジメントしたり、広範囲にわたる」と記されています。
一般的には、プロジェクトマネジメント方式の標準化、プロジェクトマネジメントに関する研修など人材開発、プロジェクトマネジメント業務の支援、プロジェクト間のリソースやコストの各種調整、個別企業に適応したプロジェクト環境の整備などが、PMOの役割になります。

日本企業におけるPMO事情

では、日本におけるPMOはどうなっているのでしょうか?
中小企業庁の2012年2月の調査によると、日本における企業全体に占める中小企業・小規模事業者の割合は99.7%(うち小規模事業者は86.5%)と、数字で見ても日本の企業のほとんどが中小企業で成り立っていることがわかります。
PMOを設置したくても設置できない企業も多く、大企業でもPMOの具体的な導入方法がわからない会社もあるほど。

PMO導入のメリットとは

PMOを導入することで得られるメリットはたくさんあります。
たとえば、プロジェクト現場では、プロジェクトの手法・ベストプラクティスの共有や、品質・スケジュール管理の高度化、コストやリスク管理の高度化が見込まれます。

企業経営においては、プロジェクトマネジメントの進行に適切な環境整備や、プロジェクトマネジメントの手法・知識の標準化、プロジェクトマネジメント人財の安定的育成に。日本では、まだプロマネ教育が体系だって行われていないケースが多いですが、昨今では、短納期・短サイクル・同時並行が当たり前のように要求されており、より高度なPMが求められています。

中小企業であっても、高収益企業では、業務プロセス改善など適切なIT投資を実現しているというデータがあり、ITソリューションを企業戦略に取り込めた企業が実績を伸ばしていることがわかります。
IT投資とビジネス拡大との相関性があることも中小企業庁調査室の調べでわかっています。(2016年版 中小企業白書概要 平成28年4月 「IT導入を収益拡大に繋げるための取組」 中小企業庁調査室)

そのため、今後企業のIT投資を見据えていく上でも、PMOを導入することで、プロジェクトコントロールできる人材を育成は必要になってきます。
組織においてPMOは、個別のプロジェクト支援に留まらず、組織全体のプロジェクトマネジメント力の向上が期待できます。
組織PMOのメンバーは、なぜ自組織でPMOが導入されたかの背景を理解した上で取り組むことで、より業務の高度化が測れるようになるので、意識すると良いでしょう。