PMP

PMPとは?

プロジェクトマネジャー専門の認定資格は、PMPです。PMPとは、Project Management Professionalの略称で、プロジェクトマネジメント(PM)の手法や知識などの標準化を推進する非営利団体プロジェクトマネジメント協会(PMI:Project Management Institute)が認定している、PMについての国際的な資格のこと。ITに限らず様々な分野のプロジェクトに汎用的に適用できるマネジメント手法についての資格になっています。

また、PMPは、プロジェクトマネジメントに関する知識や理解度を測るための資格です。企業の生産性を高めたり、商品やサービスの品質を高水準で管理したりするには、プロジェクトマネジメントの力が非常に重要という考え方から、1984年に資格ができ普及するようになりました。

PMPを取得すると以下のメリットがあります。

PMP資格取得のメリット

  • 自身のスキルアップ
  • 自身のキャリアアップ
  • 人脈拡大の機会を得られる
  • 業界を超えて活躍できる
  • 国際的認知度がある
  • 取得後も更新が必要なため、継続的に成長できる

受験条件は?

求められる受験資格は、学歴によって異なるのが、このPMPの特徴です。

■最終学歴が専門卒、高卒の人は、プロジェクトマネジメントの経験が60ヶ月必要。また、プロジェクトを監督する立場での実務経験が、7500時間求められます

■最終学歴が大卒の人は、プロジェクトマネジメント経験36ヶ月、監督の立場でのプロジェクト業務4500時間が受験資格として必要。

※学歴に関わらず、実務経験のほかにも、公式な研修を35時間受ける必要があります

資格取得後の更新は何をしなければいけない?

PMP資格の有効期限は3年間(CCRサイクル)で、最低でも60PDU(Professional Development Units)を取得し、その報告が求められています。「CCR」(Continuing Certification Requirements Program)とは、PMP®資格更新・維持のための更新プログラムのことです。

CCRプログラムは3年サイクルです。3年毎にPDUというプロジェクトマネジメントのプロフェッショナルとして継続的な教育と職務能力育成を目的とした継続学習を明確にするポイントが必要になります。

3年毎のPMP®資格更新には60PDUが必要となります。

また、「PDU」(Professional Development Unit)とは、承認された学習やプロフェッショナルとしてのサービス・アクティビティを定量化する計測単位のことです。1PDUは1時間に相当し、1時間を越えればPMP資格の更新時に0.25単位で申請することができます。

 PMP取得後の現場での活かし方

ここまでPMPの資格について、ご紹介しました。では、そのPMP取得後はどのように活かしていけばいいでしょうか。PMPが活用できておらず、PMがうまくいかない人には共通点があります。

・主体性が低く受け身
・思考が消極的で悲観的
・人の感情に無関心
・決断力がない
・中長期的な視点が乏しい

これらの内2~3個もっている人が、PMがうまくできない人に多い共通点です。

PMをうまく進めるためには何が必要なのでしょうか。それは、リーダーシップ能力です。決められた目標を達成するために行動管理をするマネージャーではなく、行ったことのないところでも、導くことができるリーダーこそがPMです。知識や経験も重要ですが、資格を取って終わりにするのではなく、実際のプロジェクト現場において実践することこそが、本来の目的です。何か問題が起きても積極的かつ臨機応変に対応し、常に前向きにゴールへと導いていけるように、リーダーシップをとっていきましょう。

最後に

PMPは合格率が公表されていないものの、難関と言われています。更新するためには、継続的に実務を行うことが必要なのも、その一因です。PMP取得後は実践にあたり、マネージャーではなく、リーダーとしてのマインドを持って動くことを心がけていきましょう。