PMBOK(ピンボック)

PMBOKとは?

PMBOK(ピンボック)は、プロジェクトマネジメントの原理原則として、プロジェクトマネジメントの実務ノウハウをまとめた世界基準のことで、Project Management Body of Knowledgeを略した呼称です。

PMBOKは、アメリカに本部を置く団体PMI(Project Management Institute)が発行している世界基準で、「10の知識エリア」と「5のプロセス群」のマトリックスから構成されています。このようにプロジェクトマネジメントを初めて体系化したのが、PMBOKなのです。

1976年に初版が出され、以降、約4年に一度のペースで改訂され、現在は2017年に改訂された第6版が最新版となっています。
PMBOKが提唱される前までは、プロジェクトマネジメントという言葉はあっても、体系だって説明されていなかったため、言葉の内容について認識祖語が起きていました。
プロジェクトマネジメントを、スケジュール管理のことだと考える人もいれば、原価管理のことだと捉える人もいる状態でした。
そんな状態の中、体系だって、プロセス化されているため、PMBOKは世に広まっていきました。

「10の知識エリア」と「5のプロセス群」

PMBOKを理解するには、まず「10の知識エリア」と、「5のプロセス群」を理解する必要があります。

知識エリアは、プロジェクトの最終目的である
①Quality(品質管理)
②Cost(原価管理)
③Delivery(スケジュール管理)
に加えて、そこに至るまでのプロセスとして
④スコープ管理
⑤要員管理
⑥コミュニケーション管理
⑦リスク管理
⑧調達管理
⑨ステークホルダー管理
という6項目を、さらに全体をトータルに管理する
⑩統合管理
を含めた10項目で構成されています。

次に「5のプロセス群」は、プロジェクトの最初から最後までの流れを
①立ち上げ
②計画
③実行
④監視・管理
⑤終結
という5つのプロセスに分割したものです。知識エリアとのマトリクスにより、どのプロセスで何を作成・管理すべきかということがこれで定義できます。

それに加え、知識エリアとプロセスのマトリクスだけでなく、その構成には、「入力」、「ツールと実践技法」、「出力」という3つのパートが合わさってきます。
何をもとにして、どんなツールを使ってどんな風に、何を作成するか」という内容が定義されているのです。

現場での活かし方

しかし、PMBOKを知識として学んだだけでは、実践に活かすことはできません。フレームワークとしてPMBOKを現場で活かすにはどうしたらいいのか。それは、「変動要素をいかにコントロールするか」にかかっています。
ただし、リスクや問題はコントロールできるものでもないので、リカバリープラン解決方法を予め複数考えておくことが重要です。

問題は、「早く発見し、ゆっくり解決する」のが大原則です。
直前に問題が発覚しても、打ち手は限られてしまうため、リスクとなりうるものは、できる限り早く検知し、予め複数プランを立案することで、何か起きた時の備えができるのです。

このようにプロジェクトマネジメントをする際には、PMBOKをフレームワークとして使用しつつも、「変化に強いマネジメント」が求められます。