Column
【代表飯島の歴史シリーズVol.6】
【代表飯島の歴史シリーズVol.6】
代表の飯島がどのようにしてプロジェクトマネジメント(PM)を極めていき、そこに至るまでの歴史ストーリーを少しずつご紹介していきます。それでは早速いきましょう!!
SEからプロジェクトマネージャー(PM)へ
パーソナルブランディングの挑戦
※Vol.1からご覧したい方は https://ict-solution.co.jp/column/1242/ をご確認ください。
やっと軌道に乗り始めた会社が突然倒産し、私は事務所を畳み、諸々精算を済ませました。手元に残ったのは、わずか1ヶ月間暮らせる程度のお金と500万円の借金でした(この借金は5年以上かけてようやく完済しました)。一通りの手続きを終えた後、私は完全に気力を失い、1ヶ月ほど自宅に引きこもってしまいました。日々鳴り止まぬ借金取り立ての電話を無視しながら、夜はネットの掲示板や動画サイトを眺め、昼間は取り立ての電話がうるさいので寝るという荒んだ生活を送っていました。
社会復帰への第一歩
1ヶ月が過ぎ、ついにお金が尽きた私は、生活費を稼ぐためにバイトに申し込むことにしました。まずはコンビニの夜勤を始め、少しずつ社会復帰を図りました。少しずつ調子を取り戻した私は、借金を早く返済したい一心で、コンビニの夜勤を続けながら、土日には家電量販店で光回線の営業の仕事も始めました。
この営業の仕事は、インセンティブがそのまま借金返済につながるため、必死に契約を獲得しました。どん底の状態でも未来への希望を持ち続け、自己投資を忘れませんでした。こうして営業の本質を学び、コミュニケーションのスキルも磨かれていきました。お客様の視点に立ち、価値を提供することが何よりも重要だと理解したのです。
IT業界への復帰
倒産から半年後、私は再びITの仕事に復帰しました。それは某通信企業A社での常駐案件でした。仕事内容に特に拘りはなく、IT業界に戻れるなら何でも良かったのですが、いち早く面談の依頼が来たのがA社でした。金融法人営業担当として、フォローできていない顧客をフォローし、案件を創造するリテンション営業を担当することになりました。
顧客の不満をヒアリングし、信頼関係を再構築することで、顧客のニーズを引き出し、適切な提案を行いました。この地道な営業活動が評価され、アカウント営業(大口顧客の担当)に引き抜かれることになりました。
大企業での経験と再起業への思い
大企業での経験を通じて、PMとしての調整力と全体最適化の視点が養われました。考え方や利害の違う人たちと協力しながら仕事を作り上げることにやり甲斐を感じ、大企業での勤務に慣れ、先々の人生について見通す余裕もできました。そして、再び起業への思いが湧き上がり、個人のブランド戦略を考えることにしました。
パーソナルブランディングへの挑戦
2010年頃、Facebookが流行り始め、世の中は「個の時代」に大きく振れ始めていました。「これからは中途半端な会社よりも、個として強いものが勝つ」と捉えた私は、「パーソナルブランディング」に注目しました。自分の強みにフォーカスし、他者(他社)と差別化を図ることで、どこに行っても通用する「自分ブランド」を確立することを目指したのです。
まず、好きなビジネス書をキーワードに、自分のプラットフォームをネットとリアルに設けました。
【ネット媒体】
- アメブロ(書評ブログ)
- 無料メルマガ
【リアル媒体】
- ビジネス書評会(リアルでビジネス書評しながら交流できるイベント)
- Facebook講習会(操作方法から活用法まで、現役SEが教えるFacebookセミナー)
- 各種交流会、勉強会への参加
ネットとリアルの双方向から意識の高い人たちと交流し、自分自身の認知度を上げていきました。セミナーを全国各地で開催し、コンサルティングの仕事にもつながり、個人での仕事が増えていきました。
人生の転換点
そんな中、私の人生を大きく変える出来事が起こりました。それは結婚でした。既に35歳を過ぎていた私は、40歳までに成功してから結婚しようと考えていましたが、妻との出会いで全てが変わりました。不思議と全く抵抗を感じず、なぜか懐かしい雰囲気がする人だと思い、一緒に暮らし始めました。そして、第一子妊娠の知らせが届きました。
これは試練なのか?転換期なのか?またしても私は、人生設計を1から見直すことを余儀なくされたのです。
本章のまとめ
- 倒産後、借金を背負いながらアルバイトで生活を確保。
- IT業界に復帰し、大手企業での経験を積む。
- 「個として突出した存在」になるためのパーソナルブランディング戦略を展開。
次回は、結婚という人生の転換期をどう乗り越えたかについてお話しします。
代表飯島の経験が凝縮された書籍、
IT業界の7割の人が誤解している「プロマネ成功の秘訣」~なぜ、あなたのプロジェクトは失敗するのか?
どのように自己の専門分野を確立し、プロジェクトマネージャー(PM)として極めていったのかを、生き生きと描かれています。読者の皆様には、この書籍を手に取り、自分自身の可能性を広げる一助としていただければと思います。興味を持った方は、是非本書を一度手に取って読んでみてください。